Rain shadow─偽りのレヴェル─





「瀧と?なに?」


「……た、瀧が、たぶん送ってくれるから、」


「なんで瀧?」


「なんでって……放課後に話したいことがあるらしくて、」



どうして逆にわたしがいけないことをしているような気持ちになるんだろう……。

瀧とは何もないし、本当に彼はいい後輩で。


最近は前よりももっとわたしを気にかけてくれて、最初の頃だっていつもわたしの相談に乗ってくれて味方でいてくれたのは瀧だ。


だからわたしも力になりたいとは常々思っている。



「…それ告るつもりじゃねぇの」


「えっ!?それはないよ…!だって瀧にとってわたしは男で、爽雨で、」



と、ここまで言いかけて首を90度傾けてしまった。


……いや、可能性はゼロとは言えない気がする。


だって瀧の恋愛観?というものは少しだけ特殊で、もちろんそれを知っているのはわたしだけで。

伝えたいことがあるって、ふたりきりでって呼び出されて。



「なに、心当たりでもあんの」


「なっ、なんでもないから…!!そうだお弁当っ!!じゃあな“綾都”!!」