Rain shadow─偽りのレヴェル─





確かに似たようなこと言ってた気がするけど、不安でしかない。

でもそれくらいしないとだめな相手ってことだ、鬼木は。


すると甘い顔に戻した久遠くんは、少し乱れていたわたしの髪を優しく撫でるようにとかしてくれる。



「さっきの続きはいろいろ落ち着いたらな」


「つ、続きって…、」


「あ、ちゃんと今日も下の奴らに送らせろよ」



そう、あれからわたしには毎日の送迎がつた。


鬼木はもちろんのこと鬼神の人間にも顔が知られてしまったため、どこで何があるか分からないからと。


Ghostの1年生だったり、Ravenの3年生だったり、Foxの2年生だったり、Viperの2年生だったり。

日替わりのように護衛が付いて、家まで送ってくれる。


それを命令したのは彼らの総長でもあるらしいのだけど、いちばんは目の前にいる最高司令塔さんに違いない。



「あっ、でも今日は瀧と───、………。」



こんなにも空気がズドンッと重くなってしまえば言葉なんか止まってしまうのが普通だ。

そのまま無かったことにできないかなぁと、吹けない口笛でも吹こうとしたわたしに迫ってくる黒い笑顔。