Rain shadow─偽りのレヴェル─





誰かに見つかったのか、最後はまくし立てるようにピッと切られてしまった。


エスローバー…?

なにかの組織なのかと、聞いたことない名前が少しだけ気になる。


と思っていれば、わたしからスマホを受け取った彼は真面目な顔をして口を開いた。



「俺たちには踏み込めないタブーな情報もあるから、それ専門で動いてくれるとこ使ってんの」


「それって、情報屋さん的なもの…?」


「だけじゃなく、探偵業や人探しもやってくれる。言っちまえば“なんでも屋さん”的な。
ちょっと高いけど、かなり確実なデータを渡してくれる。俺たちにとって御用達だよ」



どうやらRain shadowと彼らの信頼は厚いみたいだった。


お兄ちゃんのことも知っていたし、会ったこともあるらしいし…。

わたしの秘密も知っていた。



「S.Roberは主に歓楽街を拠点にしてる……逃げのスペシャリストでさ。奴らが1度でも盗ったなら一生なんだ。
鬼木はよくその街にいるらしいから、こういう場合はそこを熟知してる人間に頼ってこそだろ」


「……それ、あぶない組織なんじゃ、」


「へいき。安心安全なお助けマンって掲げてるとこだから」


「……」