Rain shadow─偽りのレヴェル─





「ふっ、ふふっ、あははっ!!」



わたしの笑い声につられたように、ビーチテントから2人が加わって。

そして飲み物を手にしたもうひとりも近寄ってきて。



「よっしゃあ!ほな行くでっ!爽雨と瀧!!」


「赤矢!ちょっと作戦を…っ!」


「そうです烏間先輩。さすがにそれは脳筋ですよ、あたま悪すぎます」


「うっさいわ年中変態マフラー!!見てるだけで暑苦しくてしゃーないねん!!
お前らは黙ってオレのサポートしときゃええんや!!」


「……年中変態マフラー…、あっ、爽雨さんは危ないんで下がっててください…!おれがあなたを守ります」



お兄ちゃん、Rain shadowってこんなに楽しいんだね。

お兄ちゃんがいなかったら知れなかった。

わたしね、もしかしたら復讐は色んな理由からできないかもしれないの。



「俺たちに勝とうなんてさ、100年は早いよね綾都くん」


「なんでお前が仕切ってんの。ここは霊池が持ってきた水鉄砲で仕留めるか」


「え、あれって仁くんの持参なの?まじで?うっそー、いちばん乗り気じゃん」


「……うるさい」


「いいから行くぞ遼成、霊池。まずはあのチビ狙うか、年中変態マフラーの背中にいるチビ」