恋人は幽霊

「陸、あなたなのね？」
「夢香の邪魔をする奴は排除する」
やっぱり陸の仕業だった。
「あんなに痛がっててけど大丈夫なの？」
「ただの胃腸炎だよ、すぐ治る」
「病名までつけられるのね、驚いたわ」夢香は陸の能力に驚いた。
「私はそろそろ行くわね」
「うん、夢香1人なら僕も安心だ」
夢香は会社を出て個人宅へ向かう。
今日は団地を何軒かまわる予定だ。
リフォームのできる顧客がいるので、先に行くことにした。
「3軒目は留守だよ」
「え？そうなの？」
夢香は2軒終わって3軒目に向かっていた。「留守だとわかっているなら行かなくてもいいわね」