もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 キスは唇だけでなく首筋にも落とされ、シエルのもどかしさを高める。

「……あの、これでは私が甘やかされているような気がします」

「気のせいだ」

 グランツは短く答えると、大きな手のひでシエルの腰を優しく撫でた。そのまま太ももまで滑らせ、彼女の反応を見ながら肌への口づけを繰り返す。

 シエルの戸惑った表情に、微かな情欲の色が入り混じった。

「ここで……ですか?」

 具体的な問いかけではなかったが、グランツはシエルの質問の意味を正確に理解する。

「いけないか?」

「……いけないです。まだ夕飯もいただいていないのですよ」

「真面目で結構。だが、俺は今すぐ君が欲しい」