もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「今日はずっとおそばにいさせてください。一緒に眠りたいです」

 賑やかな一日を過ごしはしたが、グランツと二人きりでいた時間は少なかった。

 数か月振りに会った恋人とは夜の間もずっと一緒にいたくて、シエルはグランツの戸惑いにも気づかず自分の願いを伝える。

「薄々予想はしていたんだが、まだ夫婦というわけではないし……。既に家に住まわせている時点で、もう関係ないか……?」

 グランツがかなり頭を悩ませている理由を、シエルはまだ理解していない。

「もうグランツ様と離れるのは嫌です」