もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 グランツはカセル騎士団を再編成しなければならないし、国境を守る騎士としてワレスへの警戒も一層強めねばならなかった。

かの国はラベーラにすべての罪をなすりつけ、手を引いたように見せているが、その実で今も虎視眈々とリンデンを狙っている。先日の戦で疲弊した状態にあっても攻めてこないのは、リンデンを守護する聖獣の対処方法が定まっていないからだ。

(私だってグランツ様と一緒にいたいけれど)

 シエルを正式にノイフェルト邸へ招きたいと言ったグランツの言葉は、天にも昇るほどうれしいものだった。