もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 裁判所には〝魔女〟がどのような処遇を受けるかどうかを見に来た人々が詰めかけ、外にまで大勢の民があふれる異例の事態となった。

 裁判とは罪状を上げて罰を決める場だが、ラベーラの場合は異なっている。

 彼女は裁判が始まる前に、全会一致で処刑を決められていた。

 まず、他国の王女を罪人として扱う時点で普通の裁判と大きく違っているのだが、報復を恐れたセニルース国王は、娘の処遇をリンデンに一任したのである。

「──以上がラベーラ元王女の犯した罪である」

 裁判とは名ばかりで、ただ罪状を読み上げる場と化していた。集まった人々が怨嗟と歓声の声を発する。