もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「君が無事でよかった」

 グランツが話題を変えた。シエルも流れに逆らわず話に乗る。

「グランツ様の生死がわからないと聞いて、なにも考えられなくなってしまいました。自分があんなふうになるなんて知らなかったのです。……アルド殿下にも、街の方々にも謝罪しなければ」

「あれは殿下がいいように説明してくれている。……少し脚色させすぎだろうとは思ったが、おかげで君が聖女だという事実が広まった。イルシャとミュンが聖獣だという話もな」

「あの子たちが?」