もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 目的のためならばどんなこともするラベーラにとって、秘密裏にオシュテルを懐柔し、ワレスと密談を行うのは難しくなかった。

 アルドに偽の聖女だと知られた際、提案した契約書もそのために使われている。アルドの筆跡、そして国章の偽造だ。

 彼女の悪事はセニルースの国王にも伝わっている。

 さすがに一国が相手ともなると、かわいい娘を庇いきるのは難しかったようで、『ラベーラの独断であり、セニルースにリンデンと敵対する意思はない』と回答が届いている。