シエルはグランツの名が出た瞬間、気が抜けてへたりこみそうになる。
だが、鳥の声はそれで終わりではなかった。
『カセル騎士団はほぼ壊滅状態。ノイフェルト卿も意識を失い、生死不明──』
「……嘘」
シエルがぽつりと言い、自分の耳を両手で覆った。
(私はグランツ様を助けられなかったの?)
シエルの名をはにかみながら呼び、優しく髪を撫でてくれたグランツを思い出す。
二度とあのぬくもりを感じられないのかもしれないと気づいた瞬間、禍々しいほど強大な魔力が彼女の身体を包み込んだ。
その瞬間、より強い魔力の波動によって魔法の鳥の姿がふっと消える。
「そんなの嘘よ──!」
だが、鳥の声はそれで終わりではなかった。
『カセル騎士団はほぼ壊滅状態。ノイフェルト卿も意識を失い、生死不明──』
「……嘘」
シエルがぽつりと言い、自分の耳を両手で覆った。
(私はグランツ様を助けられなかったの?)
シエルの名をはにかみながら呼び、優しく髪を撫でてくれたグランツを思い出す。
二度とあのぬくもりを感じられないのかもしれないと気づいた瞬間、禍々しいほど強大な魔力が彼女の身体を包み込んだ。
その瞬間、より強い魔力の波動によって魔法の鳥の姿がふっと消える。
「そんなの嘘よ──!」

