地面に足をつけたシエルは、自由になったにもかかわらず、不安を顔に浮かべてアルドに歩み寄った。
「アルド殿下、ケベク砦に援軍を送ってください。このままではグランツ様が──」
シエルが言い切る前に、尾の長い赤茶色の鳥が空から舞い降りた。
「タスローからの伝令だ」
つぶやいたアルドが腕を差し出すと、鳥はその上に足をのせた。そして口を開き、人の言葉を発する。
『ケベク砦の奪還に成功。裏切り者のオシュテルはノイフェルト卿によって戦死。ワレス軍は聖獣の助けを得て撤退。繰り返す、ケベク砦の奪還に成功──』
流れるような声は魔法によって作られたものだ。
「アルド殿下、ケベク砦に援軍を送ってください。このままではグランツ様が──」
シエルが言い切る前に、尾の長い赤茶色の鳥が空から舞い降りた。
「タスローからの伝令だ」
つぶやいたアルドが腕を差し出すと、鳥はその上に足をのせた。そして口を開き、人の言葉を発する。
『ケベク砦の奪還に成功。裏切り者のオシュテルはノイフェルト卿によって戦死。ワレス軍は聖獣の助けを得て撤退。繰り返す、ケベク砦の奪還に成功──』
流れるような声は魔法によって作られたものだ。

