もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 噛み合っていないようだが、その場にいる者たちはラベーラの言葉を正確に理解した。

 しかし、彼女はなにも言うべきではなかったのだ。

「本当に君が刺客を放ったのだな。もしかしたら、ぐらいで考えてはいたが、素直に話してくれるとは思わなかった」

 彼女はたった今、自分の口でグランツを貶めようとしたと明かした。

 くっとラベーラが唇を噛む。

聖女の真実を知られていたために、暗殺事件の真実も暴かれていると誤解し、口を滑らせてしまったのだった。

「では、私をどうなさいますの?」

 それでもラベーラは声を荒らげることもなく、嫣然とした笑みを浮かべて尋ねた。