もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「教えてください、ラベーラ様」

 シエルがグランツの背から出て、ラベーラに問う。

「私を利用していたのですか? 親友だと言ってくださったのに」

「私、頭の悪い子は嫌いよ」

 ラベーラの長い髪が風に揺られてなびいた。

「利用? 笑わせないで。それがおまえの価値だっただけよ。私のために生きて死ぬのが、おまえの役目でしょう? 大切にしてあげたわよね。親友だと言ったことも覚えているのよね? だったらこれから、なにをすべきかわからない?」

「ラベーラ様……」