もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「その魔女に親しげに話しかけたのは王女殿下ではありませんか?」

「私はお友達に声をかけただけ。おまえこそ、それを魔女だと知っていてなぜ背に庇うの? アルド様は知っていらっしゃるのかしら?」

 くす、とラベーラが上品な笑い声をこぼした。

「リンデン王国の騎士が魔女に誘惑されたなんて、素敵なお話。だからアルド様を害そうとしたのね。魔女にそそのかされたのかしら?」

「彼女を魔女と断定しているようだが、友達ではなかったのですか? 貴女の言動は先ほどから矛盾しています」

「そう? では広間の人々に聞いてみましょうか。王子暗殺の疑いがあるあなたと、セニルースの聖女のどちらの言葉を信じるのかを」