もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「はい。私もグランツ様を洗ってみたいです。いつもミュンを洗ってくださいますから。あの子の代わりにお礼も兼ねて。泡でいっぱいのグランツ様も見たいですしね」

「……君と話していると、自分がどうしようもなく汚れた人間に思えてならない」

 彼のすべてを欲しいと思うだけなのに、グランツは許可してくれない。

「殿下にも相談してみたのですが」

「待て、誰になにをしたって?」

 嫌な予感を覚えたグランツの顔に焦りが浮かぶ。

「アルド殿下です。グランツ様をお誘いしても拒まれてしまうので、どうすればいいかと……」

「よりによって、とんでもない誤解を生みそうな質問をしてくれたな」