もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「惚れた弱みだ。大したことはしていない。これからも君のためにできることがあれば、どんなことでも叶えたいと思っている」

「ですが、私のしたいと思うことをときどき拒みますよね……?」

 自分から望んで気持ちを伝え、行動できるようになったのに、グランツはシエルの提案をたびたび断った。彼への唯一といっていい不満を話すと、気まずい顔をされてしまう。

「それは君が積極的すぎるからだ。キスをしてほしいとか、抱きしめてほしいとか、一緒に寝たいとか……。この間は俺と風呂に入りたがっただろう」