アルドが再度グランツに声をかけ、ラベーラは優雅に大広間を出る。
廊下を出た彼女は、事前に用意された部屋ではなく、庭園へ向かう道を求めて足早に歩き出した。
* * *
月明かりに照らされた誰もいない庭園には、シエル以外の人影がない。皆、賑やかな大広間を離れて外に出る理由がないからだ。
しかしそこにかさりと草を踏む音が聞こえてシエルは飛び上がった。
薔薇の生垣に囲まれた石造りの小さな四阿(あずまや)に、普段とは違う装いのグランツが現れる。
「まだ王女殿下は来ていないようだな」
シエルはラベーラよりも先にグランツが来てくれたことにほっとし、肩の力を抜いた。
廊下を出た彼女は、事前に用意された部屋ではなく、庭園へ向かう道を求めて足早に歩き出した。
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月明かりに照らされた誰もいない庭園には、シエル以外の人影がない。皆、賑やかな大広間を離れて外に出る理由がないからだ。
しかしそこにかさりと草を踏む音が聞こえてシエルは飛び上がった。
薔薇の生垣に囲まれた石造りの小さな四阿(あずまや)に、普段とは違う装いのグランツが現れる。
「まだ王女殿下は来ていないようだな」
シエルはラベーラよりも先にグランツが来てくれたことにほっとし、肩の力を抜いた。

