もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 祝福を見た後は誰もが絶賛し、恍惚と聖女を見つめることになる。そんな中で動きを見せれば、辺りを気にしていたラベーラの目に必ず留まるからだ。

「ありがとう、ラベーラ王女。これで俺の騎士はいつ戦場に出向いても安心だな」

 素知らぬふりをしたアルドが言うも、ラベーラは庭園に消えた人影を気にしていた。

「それはなによりですわ。──ですが私、久しぶりの魔法で疲れてしまったようです。申し訳ありませんが、少し休ませていただいてもよろしくて?」

「ああ、無理を言ってすまなかったな。また君の調子が戻った時に、ダンスに誘わせてくれ」

「……ええ、喜んで」