もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「後でグランツ様と二人きりでお話してもよろしいでしょうか。好きだとお伝えしなければいけないので」

 ぐ、と隣でうめき声が聞こえ、シエルは驚いてグランツに目を向けた。

 グランツは口もとを押さえて、耳まで真っ赤になっている。

「グランツ様?」

「……アルド、笑うな」

 グランツが止めるのも聞かず、アルドは声をあげずに腹を抱えて爆笑していた。

 よほどおもしろかったらしく、目じりに涙が浮かんでいる。