もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「それはまあ……貴女のよさを知ってもらいたいというのもあったし、いいところを見せたかったし、遅かれ早かれいずれは公爵家に来てもらう予定だったし……」

「グランツ様のお家ならきっと素敵な場所でしょうね。見てみたいです」

見守っていたアルドが『そういう意味ではないだろう』と呆れと好奇心を顔に浮かべる。

「グランツは君を妻として招きたかったんだと思うぞ」

 見かねたアルドに指摘され、シエルは目を丸くした。

「そういえば私、求婚されていたのでした」

 はたと思い出したシエルは、気まずそうにアルドを見る。