それほど幼いわけでもないのに、子供のように泣くシエルが物珍しいのもあった。
彼女は人前で泣き顔を晒すことを、恥じらっていない。単純にそういう性格か、あるいは他人の前で泣いた経験が少なく、恥を感じたことがないからかのどちらかだが、シエルは後者だった。
アルドもそれを感じ取り、これまでのシエルの反応から彼女が嘘を吐いていないようだと判断した。
目の前の男の表情が若干やわらかいものに変わったとも気づかず、シエルはしゃくりあげながら言う。
「私が本当に魔女だったとしても、グランツ様だけは利用できません。あの方だけが私に優しくしてくださったから。それに私は、グランツ様のことが……」
彼女は人前で泣き顔を晒すことを、恥じらっていない。単純にそういう性格か、あるいは他人の前で泣いた経験が少なく、恥を感じたことがないからかのどちらかだが、シエルは後者だった。
アルドもそれを感じ取り、これまでのシエルの反応から彼女が嘘を吐いていないようだと判断した。
目の前の男の表情が若干やわらかいものに変わったとも気づかず、シエルはしゃくりあげながら言う。
「私が本当に魔女だったとしても、グランツ様だけは利用できません。あの方だけが私に優しくしてくださったから。それに私は、グランツ様のことが……」

