もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 明るい金髪はシエルの銀髪と並ぶと、太陽と月のように見える。瞳の色はシエルと同じ青だが、男のほうがずっと鮮やかだった。

 男はしげしげとシエルを眺めた後、彼女の向かい側に腰を下ろした。

「アルドだ。君が魔女で合っているか?」

 グランツよりも背は低そうだが、アルドのほうがずっと強い圧力を感じさせる。シエルは怯えた表情で自分の身体を抱きしめた。

「……はい」

「そうか。グランツのことは知っているだろう。黒髪の、目が赤い……戦うことが好きそうな男だ」

 見た目は一致するが、シエルの知るグランツは戦いを好みそうな人ではない。