もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「いいのか? もしかしたら一生、騎士団長にも公爵にも戻れないかもしれないぞ」

「俺でなくとも務まる役目ばかりだ。……ラークが陛下から改めて公爵位を賜るには、少し幼すぎるだろうが」

 いずれそのつもりだったのもあり、グランツにためらいはない。

「お前を主君としても、親友としても信じている。俺の潔白を証明してくれ」

 迷いのない言葉に、アルドは再びにやりと口角を引き上げた。

「もちろんだ」



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 夕日が落ち、月明かりが辺りに注ぎ始めても、シエルはいつもミディイルを繋げていた木のそばで待っていた。