それを考えると、めまいがするような夏の暑さも、吐く息さえ凍るような冬の寒さも感じないこの牢獄は快適すぎるといっていい。
グランツがおとなしく囚人として牢獄に収まると、牢まで案内した騎士が扉の小窓から申し訳なさそうな顔を見せて言う。
「必要なものがありましたら、お申しつけください。多くは用意できませんが、酒や食物の類なら……」
「気遣いをありがとう。だが、囚人に贔屓をしては示しがつかない。ほかの者と同じ扱いをしてくれ」
「ですが、ノイフェルト卿を疑っている者はおりません。タスローの英雄が殿下を暗殺しようとするなど、絶対にありえませんから」
グランツがおとなしく囚人として牢獄に収まると、牢まで案内した騎士が扉の小窓から申し訳なさそうな顔を見せて言う。
「必要なものがありましたら、お申しつけください。多くは用意できませんが、酒や食物の類なら……」
「気遣いをありがとう。だが、囚人に贔屓をしては示しがつかない。ほかの者と同じ扱いをしてくれ」
「ですが、ノイフェルト卿を疑っている者はおりません。タスローの英雄が殿下を暗殺しようとするなど、絶対にありえませんから」

