だから騎士たちが剣を預けるよう言ってもおとなしく従い──王子暗殺の疑いがある人物に、この段階まで帯剣を許しているのがまずおかしな話だ──自らの足で牢に向かったのである。
ここで伝えるわけにはいかなかった、シエルの存在を気にかけながら。
グランツの牢は、およそ牢とは呼べないつくりの部屋だった。
王都から少し離れた位置にある牢獄は、怨嗟の声に満ちた薄汚い地下牢と、身分の高い者を捕らえておく塔の二種類がある。
行動を制限されるのはどちらの牢も変わらないが、グランツが囚われた塔は囚人のために作られたものにしては豪華だ。
ここで伝えるわけにはいかなかった、シエルの存在を気にかけながら。
グランツの牢は、およそ牢とは呼べないつくりの部屋だった。
王都から少し離れた位置にある牢獄は、怨嗟の声に満ちた薄汚い地下牢と、身分の高い者を捕らえておく塔の二種類がある。
行動を制限されるのはどちらの牢も変わらないが、グランツが囚われた塔は囚人のために作られたものにしては豪華だ。

