そうすれば、今まで与えられたことのない彼のぬくもりを感じられる気がしてならなかったからだ。
グランツもシエルの後頭部に手を添え、彼女を自分のもとへ引き寄せようとした。
吐息が絡み、唇と唇の間で溶け合う。
しかし二人の距離が重なる前に、イルシャがぐるると低いうなり声をあげた。
「どうした?」
あと少しだったぬくもりが遠ざかり、シエルは残念な思いに包まれる。
グランツのほうが異変に対して敏感だった。表情を引き締めて、愛用している腰の剣に手を伸ばす。
がさがさと木を揺らす影に気づき、シエルは上を指さした。
「あそこになにかいるようです」
グランツもシエルの後頭部に手を添え、彼女を自分のもとへ引き寄せようとした。
吐息が絡み、唇と唇の間で溶け合う。
しかし二人の距離が重なる前に、イルシャがぐるると低いうなり声をあげた。
「どうした?」
あと少しだったぬくもりが遠ざかり、シエルは残念な思いに包まれる。
グランツのほうが異変に対して敏感だった。表情を引き締めて、愛用している腰の剣に手を伸ばす。
がさがさと木を揺らす影に気づき、シエルは上を指さした。
「あそこになにかいるようです」

