確かに自分ばかりではずるいかもしれない、とシエルは目を瞬かせる。
「触りま──」
「触らないぞ」
触りますかと聞く前に断られ、シエルは頬を染めながらはにかむ。
「それはちょっと、恥ずかしい気がしますものね」
グランツが目を見開いて天を仰ぎ、シエルに触れられていないほうのこぶしを握り締めた。いろいろなものを堪えているのは明らかだったが、彼はなにを我慢しているのかを口にしない。
(断られてしまったけど、触れてほしい。グランツ様と同じくらい……ううん、それ以上に胸が高鳴っていることを知ってもらいたい気がするから……)
「触りま──」
「触らないぞ」
触りますかと聞く前に断られ、シエルは頬を染めながらはにかむ。
「それはちょっと、恥ずかしい気がしますものね」
グランツが目を見開いて天を仰ぎ、シエルに触れられていないほうのこぶしを握り締めた。いろいろなものを堪えているのは明らかだったが、彼はなにを我慢しているのかを口にしない。
(断られてしまったけど、触れてほしい。グランツ様と同じくらい……ううん、それ以上に胸が高鳴っていることを知ってもらいたい気がするから……)

