もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 だんだんとシエルの触れ方に遠慮がなくなり、グランツの腕や肩にも手を滑らせる。

「胸も硬いですよね。私と全然違って」

 シエルは小さな胸の高鳴りを感じながら、グランツに触れて幸せに浸っていた。ぬくもりを感じられるのがうれしくて、必死に理性と戦っているグランツには気づかない。

「それは単純に男女の身体の違いではないだろうか」

「どきどきしているのは同じなのに、不思議です」

 グランツは一瞬息を呑むも、少し安心した様子を見せた。

「どうかしましたか?」

「違いを確かめてほしいから触ってくれ、と言われるのを覚悟していたんだ」