もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 それになにより、グランツに見つめられ、触れられると温かな気持ちになった。

「どうすれば仲良くなれますか?」

 本当にそうしたいと願って尋ねると、グランツが困った顔をした。

「こうして話しているだけでいい。特別なことをする必要はないと思う」

「グランツ様に触るのは、特別なことに入るでしょうか。もしそうでないなら、触らせてほしいです」

 ぐ、とグランツが言葉に詰まるも、シエルの期待した視線には抗えなかった。

「少しだけなら……」

「ありがとうございます」

 シエルのやわらかく小さな手がグランツの手に触れ、ぬくもりを確かめる。