もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「き……来てほしい、とは思うが……聞かないでくれ……」

 返答した時のグランツの反応はともかく、シエルは彼の言葉を聞いてほっとした。

 たとえ足だけでも他人の前で肌を晒すのは好もしくないようだが、場合によっては許されるらしいと判断し、やわらかな草の上に座りながらグランツを見上げる。

「もっと仲良くなればいいのでしょうか」

「……そうだな。そういうことになると思う。……いや、そうなのか?」

 グランツがシエルの隣に座りながら頭を抱える。