魔獣の額にぎりぎり触れる直前で剣を止めると、グランツは左腕の中にいるシエルを見ずに口を開く。
「彼女は魔獣だ。万が一のことがあれば、私は貴女を優先する」
「ありがとうございます。お気持ちはとてもうれしいです。でもたぶん、今のは……」
シエルはそっとグランツの肩口に手をおいて、自分を離すよう促した。
そうされて初めてグランツは彼女を抱き寄せたことに気づいたらしく、大げさすぎるくらい過剰に反応し、ぱっと離れる。
「す、すまない。気安く触れてしまった」
「グランツ様なら構いません。ほかの人だったら怖いですが……」
「彼女は魔獣だ。万が一のことがあれば、私は貴女を優先する」
「ありがとうございます。お気持ちはとてもうれしいです。でもたぶん、今のは……」
シエルはそっとグランツの肩口に手をおいて、自分を離すよう促した。
そうされて初めてグランツは彼女を抱き寄せたことに気づいたらしく、大げさすぎるくらい過剰に反応し、ぱっと離れる。
「す、すまない。気安く触れてしまった」
「グランツ様なら構いません。ほかの人だったら怖いですが……」

