もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「話してみればわかると思うんだが。彼女はとても優しくて温かい人なんだ」

 昼間に会ったばかりだというのに、もうシエルに会いたくなっている。

 戸惑う彼女に対し、自分の行動がいささか強引すぎるとはグランツも思っていたが、好きなものは好きなのだから仕方がない。

それに、彼には恋愛における駆け引きを学んだ経験がなかった。騎士団を率いて戦う時と同じく、基本的には攻めの姿勢で生きているのも原因のひとつだ。

つまるところグランツは、非常に恋愛不器用なのである。

「それになんといってもかわいらしい」