もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

 高身長で肩幅も広く、体格のいいグランツと比べると、ラークはあまりにも小さく貧弱だ。だからか、グランツもつい過保護に接してしまう。自身が八歳だった頃は、既に剣を握って馬を走らせていたことを考えると、あまりにも幼く見えるのだ。

「僕、まだ眠くないよ……」

「また明日聞く。……おやすみ、ラーク」

 ラークは頑張りたかったようだが、五つ数える間もなく寝息を立て始めた。

 グランツはベッドの端に座ると、しばらく弟を見つめてから音を立てないよう部屋を出て行った。

 廊下に出ると、先ほどグランツを出迎えた執事が待っている。

「どうかしたのか?」