もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

「早くお支度を済ませたほうがいいでしょうな。日中の乗馬でお疲れでしょうから、既に限界かと思われます」

「汗ぐらい流していきたかったが、そういうことなら先にラークの相手をしに行くか」

 そう言ってグランツは弟のもとへ向かったが、執事の言葉は正しかったようで、既に彼の弟はソファで船をこいでいた。

「話は明日の朝食時にしようか。今日はもう寝なさい」

「今日ね……馬……速歩(はやあし)で……初めて……」

 グランツは、半分寝ながら話そうとする弟の頭を撫でてやった。

 王都で購入した菓子をテーブルに置き、まだまだ成長途中の小柄な身体を軽々と抱き上げ、ベッドまで運ぶ。