二人はよく親子に間違われた。年齢もあるが、グランツが兄というよりも父のようにラークと接するからである。
それは彼が弟の後見人として、家を預かっている状況にも大きく関係していた。
グランツは馬上で剣を振るほうが性に合うこともあり、ラークが成人してからは屋敷の全権を譲るつもりでいる。本妻の子なのだから当然だろうとグランツ本人は思っているが、ラークはいつまでもグランツに甘えていたいようで、この話をすると渋い顔をする。
弟が再び自室へ駆けていくと、ミディイルを厩番に預けた執事が戻ってきておっとりと言った。

