だいぶ女の子らしくなれたかな、これできらきらした恋愛ができるかな、なんて思っていたけど、この学校での私のイメージは、期待していたものとは少し違う方向になっていた。


マイナスイオンを発してそうな女子ランキング第一位。



それが私に与えられた称号。ちなみに二位以降の存在は知らない。


なっちゃんいわく、「葉澄は美少女だけど、『穢してはいけない聖女』みたいな雰囲気が強すぎて、男子たちも彼女にしたいとはなかなか思わないみたい」だそう。


派手なメイクが似合う気がしなくて、ナチュラルで透明感のある方向に極めてしまったのがだめだったかな。



「私もせっかくなら、なっちゃんみたいにモテまくって修羅場が日常茶飯事の恋多き女になりいんだけどな」


「お~~?葉澄さん、それは喧嘩売ってるのかな~?」


「えっ、違うよ~」




なっちゃんは派手系の美人で、彼氏の名前は話を聞くたびに変わっている。


でも、彼氏の話をするなっちゃんは、いつも幸せそうで……。やっぱりうらやましいな。