恥ずかしくてドキドキが治まらない。

頭をクラクラさせる私に、柳沢くんは首をかしげてしたり顔だ。




「じゃあ次はそっちの黄色いやつ食べさせてよ」


「っ~~!!」


「ほら早く」




なるほどこれは仕返しなんだね!

告白に何も返事しないで逃げて、今日まで避け続けた私への仕返しなんだ!


それに気付いた私は覚悟を決めて今度は黄色いマシュマロに爪楊枝を刺す……

……ことはせずに、箱に蓋をして全速力で包装紙を包みなおす。




「せ、せっかくの高級品なので!どうか残りは家で!家でゆっくりお召し上がりくださいっ!」




そう土下座でもせんばかりの勢いで、マシュマロの箱を差し出した。