ほどけるいと。

「じゃあ,同点で」

「え? どうして…」

「俺も嬉しい,から」



言葉に詰まって,それでも言ってくれた。

逸らされた顔も,今は気にならない。



「お昼,食べに行こ! フードコートでいいよね?」

「うん,そだね。そろそろ人も埋まるかもしれないし」



少し急ごう。

って同意を貰って,私はまた身を翻す。

こんなに楽しくて嬉しいなんて,全く予想してなかった。

ぐうってお腹がなってるのも,楽しくて,今初めて気がついた。

何,食べようかなぁ。