ほどけるいと。

もう,もう!

私は手に持っている景品を全て流雨くんに見えるように上げた。



「こんなに欲しいやつ取れたのに…! もういいよ私の負けで!」



やけくそだこんなの。

どうせなら勝ちたいって思ってたのに…!



「こんなの,嬉しいじゃん! よりいいもの,で,私が持ってるもの,勝てるわけないじゃん!」

「えっと,琴音さん?」

「これ,あげるよ! 流雨くんに! 『お菓子ならグミ』なんでしょ?!」



景品の中から1つ。

最後にとった,唯一プレゼント用のもの。

唯一,『とれますように』って祈って,真面目にプレイしたもの。

同じこと考えてたなんて,恥ずかしすぎる。

それに,やっぱり嬉しい。

だから,流雨くんの,勝ち。