ほどけるいと。

このゲームに強制力はなく,お金を使うも使わないも,また金額も。

それぞれ次第。

変なルールだと思う。

遊ぶ気満々な琴音さんの方がきっとお金を落とすだろうし,だからこそ有利。

でも……



『だって,ゲームだもん。楽しくなきゃいけないのに,強制力なんていらないでしょ?』



そうゆうこと。

いたずらに笑った琴音さんがそう言うんだから,いいんだ。

だからと言って,参加しない選択肢は特にない。

どうせなら俺もやろうかなという気になり,勝とうとは思わないけど,何か持ち帰ろうと思った。

ふらふらとゲーセン内を歩き,とある機械の前で止まる。

そして手の中に10枚の100円玉があることを確認すると,迷わずそれに向かって歩いた。