いつ3人でいられなくなるかなんて,分かったものじゃない。

真鈴ははつらつ系の,シンプルなイケメン。

それに対し,里美は美形という方が正しいようなイケメン。

学校の女子の好みは,この2人に割れていた。

いつ里美が告白してくる女の子を選ぶか,ずっとひやひやしてたんだからっ…! 



「真鈴は…あれだよね。初恋拗らせてるもんね」



里美と同じく,未だ彼女の一人もいたことがない真鈴。

うんうんと頷けば,声に出ていたのか,真鈴がピクリと反応した。

ピキリと何処からか音がして,ヤバッと直感的に感じる。



「お前らに言われたくねぇし」



内容よりまず,お前ら,とつけられたことに頭を捻ると里美が



「おい」



と真鈴の頭をぶつ。