ほどけるいと。

あんまり早いと迎えに来て貰えないってのもあるけど,残ってて,良かった。

まだ良いのかな。

とチラ見すると,流雨くんはまだ会話をする気がありそうだった。

きりもよくバイバイとなりそうな局面だけれど,流雨くんは綺麗な目で私を捉えている。



「勉強,得意? 私英語と化学がだめなの」

「普通,かな」



流雨くんが息を吐いて,肩の力を抜いてくれたのがわかった。

少しだけ調子づいた私は,一石二鳥だと提案する。



「もし,よかったら…教えてくれない? 流雨くんの復習になる範囲でいいから」



流雨くんがコクリと考えるように唾を飲んだ。

私もその様子をじっと見つめる。



「そんな頭良いわけじゃないし,役に立つかだけど…いいよ」