ほどけるいと。

「いいけど…遊ぼって言われても,これないかもしれないよ?」

「いいの! 大きくなってから電話するから」

「流雨のは…いらない。来たかったら琴音に着いてきたらいいから」



真鈴がべっと舌をだして,ふいっと顔を背ける。

流雨は苦笑して,けれどそれ以上はなにも言わなかった。



「でも私,紙もペンも……」

「はい」



すっと出てきたその2つに,私はギョッとする。

私が挙げた2つを出したのは,里美だ。

(里桜のため)と付きそうな程流れるような動きで,私にはいと手渡した。

なんでもってるの…

否,里桜の為。

である。



「わかった…え? 3人とも?」

「うん」

「当たり前」

「電話番号,変えないでね! 絶対いつか電話するから」



どの子も賢くて,ちゃっかりしてて。

これは本当に来るかもしれないなと思った。