ほどけるいと。

迷っている雰囲気を察したのか,意外にも流雨くんが先に口を開いてくれた。



「家の鍵,忘れて」

「え?! 大丈夫なの?」

「母親の仕事が終わる時間まで,ここにいようと」



そうなんだ。

でも解決できるなら,良かった。

私も小学生の頃何回かやらかして,それはもう地獄だったから。

ここはそんなに遅くまで開いてないから,きっとお母さんの仕事もそんなに長くないんだろう。



「勉強でもしようかなと思ってた所」



流雨くんの言葉を耳で受け止めた時



「……琴音さんは?」



男子特有の,流雨くんらしい掠れた声が耳を流れた。

私は瞠目して,はっと答える。



「何となく疲れちゃったから,休憩」



出来てる! キャッチボール!