ほどけるいと。

ポンポンと弾ける柔らかそうなボールを眺める。

琴音は3人に気付かれない程度に手加減しながら,それでも同じくらいはしゃいでいた。



「琴音,そっち!」



そして…同じチームになった真鈴が何度も琴音を呼び捨てするのが聞こえてくる。

流石に嫉妬…とかじゃないけど,何となく癪に触った。

里美は何とも年相応で。

里桜を何度も気にしながら,早い玉からは慌てて里桜を守っていた。

あぁ言うのを見ると,俺も可愛いと思う。

頑張れって応援しながら,俺はまたその様子を眺めた。



「あ」

「真鈴くん!?」



ボールに気を取られた真鈴が,琴音を道連れに転ぶ。

俺は少し前のめりになるものの,琴音が直ぐに身を起こして



『大丈夫』



と俺に口パクで伝え,来ないでと動作で示した。