ほどけるいと。

里桜と言う女の子は,幼馴染みが何かも分かっていなさそうな顔で,2人を紹介した。

女子みたいな名前だと思ったけど,琴音はまたにこりと笑って



「よろしくね」



と言った。



「ボール,使うの? キャッチボール?
ドッヂボール? それともバレー?」

「里桜はドッヂ出来ないから」

「バレー」



里美がまず恥ずかしそうに,そしてその次に真鈴がなんでもなさそうに言った。

俺はおっと思うものの,口をつぐむ。

ボールを持っていた方が,真鈴。

2人とも,やたらモテそうな顔をしている。

里桜はぽけっとしていて,全く気にしていないように思えた。



「そうなんだ。私はね,琴音」



話をしながらごく自然に,琴音は移動を始めていた。