ほどけるいと。

すっと寝入ってしまった琴音を眺めて,どうしようかなと困る。

起こすのは可哀想だけど,起こさなかったら起こさなかったできっと怒るだろう。



『勿体ない!』



琴音と付き合っているうちに,それくらいは簡単に想像できるようになる。



「ねぇ,カレカノってやつ?」



ふと声をかけてきた子供に驚いて,俺の反応は1拍遅れた。

その間に,ボールを抱えてるその子の後ろの子供までもが,琴音を不思議そうに見つめる。



「じゃあ,恋人さんなの?!」



2つ結びの女の子はやけにきらきらした目で。



「俺らひまなんだけど」



その隣の男子はやけに偉そうに,口々に俺に話しかけた。



「ちょっと…琴音,この子が起きちゃうから」