ほどけるいと。

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ずっと,琴音さんとは別の時に会っているものだと思っていた。

でも,よく考えれば分かったこと。

流雨は休日だって,私達と会っていた。

遊ばない日は,ゲームをしていると言っていた。

フリーだと,疲れたと趣味に時間を当てていることを知っていた。

卯田は,彼女のために誘いを断ることもあった。

自分から予定を空けるときもあった。



『流雨,今日はさ! カラオケにしようよ。他にはまだ聞いてないけど,卯田は良いって!』

『うん,いいよ』



そんな中,いつも流雨といたのは,私達だ。

自分の,流雨と過ごす幸せの中に,琴音さんのズタズタな気持ちがあったなんて知らずに。



『この前流雨が歌ってたの,調べてみたよ』



私は流雨のとなりで,笑っていた。



「流雨最近付き合い悪いなー。元気もねぇし。なんかあったん?」

「あー。それが…彼女にフラれて…別れた,らしくて……」